2020年11月03日/火 新型コロナウイルスに対する一食地域貢献緊急プロジェクト-03 特定非営利活動法人「ゆうきの会おやべ」 就労支援継続A型で、一般の従業員に混じって7名の障害者さんが、豆腐やあげ、がんもなどの商品を製造販売しています。 3月から売上が落ち、5月は例年の50%を切りました。 仕事が少なくなった分、工夫して、ジャムづくりや農作業をしたり、農作物や花、野菜のセットを市役所の前で販売しました。 豆腐工場を始めたきっかけは、代表の齊藤さんの息子(勇旗)さんが知的障害があり、小学校の先生から支援学校への転校を進められる中、なんとか健常者の子供たちと一緒に学校生活をさせてあげたいと願い、健常者の子供と共に学べる学校に通うために、都会から実家のある富山県小矢部市に移りました。さらに、子供が働ける環境を作りたいと、実家が豆腐屋をやっていたご縁で、市内の農地も広がる閑静な場所で豆腐作りを始めたそうです。 我が子以外の障害者を受け入れ始めた頃は、この子たちに何ができるかと心配だったそうですが、その子なりの特性があることに気づき、可能性を信じて、運転免許の取得に取り組ませてみました。 人前で話すことが苦手な子に、歌を歌うことが好きだったので、人前で歌う機会を設けたら、とても褒められたことで自信をつけ、人前で話せるようになりました。 豆腐作りが苦手でも、農作物の水やりが大好きで一生懸命やる子供もいます。その子その子にあわせて出来ることを何でもチャレンジしてみて、褒めたり叱ったりして関わっています。 自分の子が障害をもつことに苦悩し、我が子のために始めた豆腐店であるが、今は預かる子供たちからいろんな事を学んでいるようです。 ご夫婦がどんな時も前を向いてやってきたことで、不思議と様々な支援協力のご縁が生まれました。 齊藤氏は、2016年にドキュメンタリーの番組で放映されたことで、折々に全国各地で講演活動をされています。