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父とのカフェタイム

 我が家では最近、朝食の後に父が「コーヒータイムか?」と言い、豆から挽いてコーヒーを沸かして飲む時間の余裕ができ、娘のデイサービスの迎えが来るまで「カフェタイム」になりました。
 父がなんでも話してくるようなり、その会話の中で「おわ、お経あげていてここ何年も20ページ(青経典16番 如来寿量品)になると、糸がでできて仕方がない、なんでやろうか?」と聞いてきました。多分、飛蚊症になっているのかと思うのですが、私や孫の経典に変えてもなると言っていました。
 私はすぐに支部長さんに教えていただきました。16番の意味を嚙み締めるのも大事ですが、父に優しく温かく寄り添うことや、年老いてきている父を労う気持ちを持つことなど教えていただきました。今までこの話をできなかった父の気持ちや、話を聞いてあげられない私の態度などが反省させられました。頑固な父という考えを捨て、優しく寄り添うことをこれからも努力させていただきます。
 亡くなった母は、「父に感謝できない人は幸せになれない」と、私によく言いました。その事を実践するとともに、自分の娘達や、父親になかなか感謝のできない組長さんにもお伝えして、一緒に幸せの道を歩みたいと思います。
                      三和支部 吉井康乃