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病気が教えてくれた幸せ

 5月の初め頃、自宅のブレーカーが落ちたので、2mほどの高さに上って元に戻しました。ただそれだけなのに、その夜からふくらはぎが痛くなりました。一日経っても痛みが取れないので、近くのお医者さんで痛み止めをもらって飲んでいましたが良くならず、大きな病院に紹介状を書いて頂きました。
 6月2日に病院行くまで、「なんで?どうして?転んでもいないのに・・」と毎日思っていると、手も腫れてきました。その時、「これは仏さまからのプレゼントかもしれない」と気付かせていただき、「自分よりも大変な人がたくさんおられることなど思いをめぐらし、仏の子として前向きに生活しよう」と思う心に変わりました。だるまさんのような生活の中で、障害者だった主人の妹さん達のことが浮かびました。動きたくても動けない、歩きたくても歩けない、まさしく今の自分の姿でした。当時の妹さんとの関わりを振り返り、「どうしてできないの?頑張られま」と言って、優しい言葉をかけず、辛い気持ちをわかってあげられなかったことに気付き、おわびさせて頂きました。
 毎日毎日子供達が来ていろんな事を言ってくれるので、受け入れる心づくりを始めました。感謝の言葉、素直になるなど・・このように思わせていただけるのも教えのお陰さまだと気付きました。
 6月に入り、検査に行くと普段熱がないのに37.2度もあり検査ができず、発熱外来に回されて落ち込みましたが、PCR検査を受けることが出来て良かったです。翌日陰性の知らせがありました。数日後の検査で、関節リウマチと診断されショックもありましたが、前向きの気持ちで進むことを決意しました。手足は動かなくても、仏さまは食べる力を与えてくださいました。感謝しかありません。今日で80日。このように歩いて教会に来られるとは思ってもいませんでした。病院の先生も驚いて、「良い薬が出たからね、心配いらないよ」と言ってくださり安心です。自分もリハビリを頑張ろうと思いました。
 先日、教会長さんの法座を頂いた時、三部経十五番の従地涌出品の中から「少病少悩にいますや」の受けとめ方を教えていただき、生きているから病気もするけれど、そのことによって開かれる新たな見方と仏さまの慈悲の深さを感じ取ることが出来ました。これまで多くの方々から励ましの言葉を頂き、仏さまに守られどうしの私は幸せ者です。弁当を作って持って来てくださる方もおられて感謝感激しています。気付きといっても当たり前のことが当たり前に出来ていない自分です。①感謝する ②素直になる ③裸になる(身をまかせる) ④過去にこだわらず行動する これらのことを改めて実行してまいります。
 病気のお陰さまで頂いた功徳によって、『生きがいのある毎日を生きる』という言葉をしっかりと心に受け止め、信者さんに寄り添える日々を送りたいと思っています。お役のおかげで体が動かなくても、信者さんを思う気持ちを常に持ち続けることができ、電話で連絡を取って“つながり”をもっています。素晴らしい教えに導いてくださった今は亡き「導きの親さま」に心より感謝申し上げます。
                      志貴野支部  黒田晃世