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参拝自粛中に感謝の気づきが増えました

 砺波支部の林主任さんは、造園業を営みながら、野菜苗を作っているご主人の実家のお手伝いを20年近くされています。以前はご近所の方や親戚の方もお手伝いに来ておられましたが、昨年からは、ご主人の両親、お兄さん夫婦、林さん夫婦で、7つのハウスを使い、とても沢山の苗を作っておられます。お姉さんは、腰が強くないので、あまりお手伝いに来られませんが、ある日、嬉しいことがありました。仕事終わりに、お姉さんが林さんのご主人に思いやりのある言葉をかけられたのです。お姉さんの優しいふれ合いで、疲れたと言っていたご主人が「明日から頑張るぞ」と「思いやりに思いやりでお返ししたい」というご主人の素晴らしさに気づくことができとても嬉しくなりました。そして、3か月余りの新型コロナウイルスによる道場の参拝自粛期間、林さんは、庭師をしているご主人のお手伝いをする機会が何度かありました。そのお陰で、ご主人が、真面目に丁寧な仕事をされ、ご近所の皆さんから信頼されていることがわかり、とても嬉しく思いました。また、家族が周りの方から親切にしていただいているのは、ご主人が常に真心で仕事をしてくださっているお陰様だと気づかれました。参拝自粛期間のおかげで、時間と心に余裕ができ、今まで見えなかったものが見えたり、感じることが増え、感謝の見方、受け止め方ができてきたそうです。      また、林さんは、18歳だった娘さんを病気で亡くされて8年になります。毎月、お隣の奥さんが、娘さんの命日の前日にお花をそっと届けてくださいます。お礼を言うと、「私も同じ体験をしたからあなたの気持ちがわかるの。庭に咲いている花だから気にしないでね」と言ってくださいます。その言葉を聞いて林さんは、私は会員さんの大切な方のご命日をどれだけ覚えているだろうか、と申し訳なくなり、娘のことをずっと気にかけてくださっているお隣さんへの感謝をご主人と分かち合うことができました。