教会長の言葉

令和3年 高岡教会みんなの信行方針スローガンです

 ()して 省心(せいしん)し ()して 創造(そうぞう)しよう
 いつでも すぐに よろこびに
おしみなく つながろう ひと手間かけて 声かけて

1.坐して 省心し 和して 創造しよう 
 昨年3月、コロナの感染拡大が懸念され、教会参拝の自粛が打ち出された時期に、会長先生は私たち会員に、「こういう時だからこそ、いつも『明るく、優しく、温かく』を大切に実践しよう」と発信くださいました。

 そして昨年から本年にかけて、コロナ禍を大きな機縁として、教団並びに教会における修行や運営のあり方にさまざまな抜本的な見直しが為され、個々人の日常生活においても、働き方、教育、育児、介護、家事などのあらゆる場面に、これまでとは異なる対応が求められていますと述べられています。 
 こうした中、年頭法話で「コロナ禍は、人間が真に大切にすべきものは何かを見つめ直す機縁」であることを示し、『反省創造しよう』との表題を掲げてくださいました。これまでのご指導とメッセージをもとに今年の教会信行方針が定まりました。 

 方針にある「」‥この漢字を構成する片方の人は、仏性(ぶっしょう)に基づき(おのれ)調御(ちょうぎょ)できる「ホンモノの私」。もう片方の人は思い通りにならない「未熟な私」です。土は私たちを生かしてくださる「自然や神仏」を顕わします。どれも大事で、坐ること(心を落ち着かせること)によって、心身の調和がとれ、正しい判断と行動につながっていきます。 
 
 「省心」はご親教で披露くださった揮毫で「心を省みる」の意味です。「省」には省くことや真に大切にすべきものを大切にするの意味もあります。「」は、法華経の「すべては一つ」という精神とみんなの協力が大事という意味が込められ、一つひとつの出会いとコミュニケーションの大切さを含みます。共に「新たな創造」を築きましょう。

2.いつでも すぐに よろこびに
 このメッセージには、「娑婆即寂光土/煩悩即菩提/諸法実相」の捉え方が反映されています。特に、「よろこび」とは善因善果・悪因悪果の根本仏教の解釈を一歩進化させて、諸々の現象を肯定感謝の見方である「すべて善因善果」の捉え方ができるよう精進していく願いが込められています。こうしたものの見方の習慣がやがて大きな潮流となることを信じます。

3.おしみなく つながろう ひと手間かけて 声かけて
 「情緒豊かな、思いやりのある人を育てることが、本当の意味の人づくり」と年頭のご法話にあります。日常が思いやりに根ざした信行生活となることを願います。 合掌

生かされて生きる  美しくかけがえのない 瑠璃色の地球
小さな一歩が育む 大きな潮流

令和3年2月吉日                  高岡教会長 荒川公男